最終話

最後の旅




本日は決意の日。。。



最近
リネINすると憂鬱だった。

ジョブの特質としてPTを組めば自身に大きな負担がかかる事。
そして、
ソロをすれば、とても寂しくMMOゲームをやっている意味を見出せないで居た。
クロニクル4アップデートで期待した、PT用サモン。。。
私の期待とは、まったく逆のもので、更に
召喚師に負担のかかる物だった。

友人と
PTを組む為にソロをする、そんな毎日だった。
しかし、
クロニクル4になってから、サモンが操作不能になる現象が起きていた。
サモンが居なければ、単なる高LVエルヴンウィザードに過ぎないエレメンタルサマナー
何度もその現象の改善を
メーカーに求めたが帰ってくる答えはいつも同じ。。。


最近は、
業者と呼ばれるRMT目的の外国人が、様々な場所に居た。
俗に言う『おいしい狩場』では、その
業者が我が物顔でのさばっていた。
その数は、日に日に増えているような印象を与えていた。

不正な行為を行う為に、本来楽しむことが目的の
プレイヤーが楽しめなくなる状況。
もちろん、私もそういった
業者の存在を良く思わない一人だった。


クロニクル5アップデートの内容を見て、また不満が貯まっていった。
ヒーラー系の新スキル、イレイズの存在だ。
効果は相手の
召喚したサモンを消してしまう物だった。
ご存知だと思うが、
召喚師クリスタルを消費して召喚を行う。
その使用コストを無駄にされる
スキルだった。
恐らく、
ネクロマンサーダークアベンジャー対策であろうが、
彼らは、別に
召喚しなくても戦える、だが純粋な召喚師はそうも行かない。
サモンが全ての純粋な召喚師にとって、このスキルの存在は受け入れたくない物だった。
そして、もう一つ一番の不満は、
PTを組んだ際PTメンバーが離れていたら、
クロニクル4まではMobを倒しても全て自分の経験値になっていたのだが、
クロニクル5からは離れているメンバーが居たら、取得する経験値を人数分で割られてしまう。
これは
サモンを使った高速育成対策であろうが、
PTを組んで今までソロの寂しさを紛らわせていた、私にとって受け入れれないアップデートだった。


そして、様々な不満がついに耐え切れない物となった。

課金は7月後半まで残っている。
そして、
リネ内での目標も果たしてない。
最大の悩みは、
リネ内の友人との別れ。。。

だが、もう耐えれない


そして、私は
引退を決意した。。。




メインキャラであるダムゼルでの最後の狩り。。。
召喚師らしく、最後までソロだった。。。







PT同盟の人達に誘われて参加した。
ダムゼールで狩りに誘われたが、私は最初拒否した。
何故なら、最後はダムゼルで皆と遊びたかったというのがあった。







しかし、私はこの大切な友人達との別れを泣きながら迎えたくない為、
いつもと変わらぬように接する事にした。
変にダムゼル
PTをやりたがって、何か変だと思われたくなかったのだ。

この友人達は、
リネの中で知り合った、大事な友人だ。
しかし、別れを告げたくない。
最後は何事もなかったように消えようとずっと思っていた。
泣きながら、皆に別れの言葉を言うのが真の友人かもしれない。
だが、私にはそれを体験したくなかった。
私は、卑怯者だ。。。

そして、
引退を決意してた日、友人達はいつもより早めに落ちて行った。



私は、不相応にも
同盟クラン盟主をしていた。
クラン倉庫の物はせめて残された人達に使ってもらいたいと思っていた。
それを託す為、最後まで
INしてたてんてんさんだけに、引退の意思を告げた。
嫌な役目を、私の変わりに引き受けさせてしまった。
でも、てんてんさんはその役目を引き受けてくれた。
本当に友人ってありがたいと思った。







ダムゼルとしての最後の旅が始まる。。。







特に思い入れのある地を最後に見ておきたかった。







死の回廊北の橋。
以前はここでよく知り合いとすれ違っていたのだが、今は通り過ぎる人もめったに居ない。







ドラゴンバレー入り口。
ここでの
PT募集があった頃が懐かしかった。。。







ギラン城の村。。。
ギランは相変わらず、露天であふれかえっていた。。。







処刑場。。。
良くここで
PTソロをしたものだ。
今は
PKの低LV者の嫌がらせが多く殺伐としている。

ここで
エンチャを求められたが、私は召喚師ロクなエンチャは持っていない。。。
引退する日にも人の役に立てない自分が悲しかった。
無理やりにでも、最後には役に立ちたかった為、
PTを組んでもらい、マスアクアキュービック召喚した。
大して役には立たないだろうが、最後の
召喚だった。







ディオン城の村
昔はここを拠点に良く狩りをしてた。。。







グルーディオ城の村。。。
以前は
露天で溢れかえってたこの村も、今や過疎化したようだった。







そして、この橋を抜ければ。。。







ダムゼルの故郷である
エルフ村近辺。。。







エルフ村周辺で、まともに頂上まで上れる山。。。
良くここに意味もなく登っていたものだ。。。







エルフの地下要塞。。。
初めて
PTを経験した場所。。。
今は誰一人居なかった。。。







美しい
エルフ村周辺。。。
オープンβの頃はここを走り回っていた。。。







エルフ村へ到着。。。







懐かしい思い出の地。。。







クランエンゲージ】もオープンβが始まってすぐに、ここで誕生した。
今は無き友人達と共に。。。







世界樹。。。
女性の姿を不思議に思っていたが、
転職クエストでその謎が解けていった。。。







そして。。。







ダムゼルが最初に降り立った地点で。。。
最初の姿で。。。







こうして、ダムゼルの2年と3ヶ月の旅は終わった。。。





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